2013年11月15日

深闇のセレファイス・了

クライマックスは決めていました。

『深闇のセレファイス』について。
その概要を思い浮かべるのと結末を思うのはほぼ同じです。

スチームパンクシリーズのバッドエンド集合体が『灰燼のカルシェール』とすれば、
セレファイスは黙示の果て(エイジ・オブ・アポカリプス)に他なりません。

この結末は自明のものです。
《真・大数式》は起動し、セレファイスにおける地球とカダスは消え去ります。

動く者のいなくなった第一大機関塔最上階にて。
ローゼンクロイツ師とジャンヌは互いに寄り添い、
地平線の果てから惑星ごと呑み込んで迫る消却光を見つめながら
最後の《子》に想いを馳せて──

これは、その数分前から始まる、物語の断片です。




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posted by 桜 at 10:26| Comment(0) | SS